<< Parabolic Flight index
mg2001_title.gif
INDEX
Page 1: 概要
Page 2: 実験内容A、実験内容B
Page 3: A-1  弛緩のポーズ
Page 4: A-2  ひもに絡まる
Page 5: A-3  段ボール箱に乗り込んで
Page 6: A-4  大きなゴム風船を抱え込んで
Page 7: A-5  ひもで作った輪をくぐり抜ける
Page 8: A-6  風船と水入り風船をもって
Page 9: B-i-1  顔面撮影
Page 10: B-i-2  水入りスティック風船 #1
Page 11: B-i-3  水入りスティック風船 #2
Page 12: B-n-1  Wet Fur Ball in The Bottol #1
Page 13: B-n-2  プラスチックボトルの中の水と空気
Page 14: B-n-3  透明なプラスチック球の中にスーパーボールを入れ、回転を与える
Page 15: B-n-4  Wet Fur Ball in The Bottol #2
mg_main
概要
実験計画:  AAS
実施日時:  2001年 11月15日 (飛行時間 9:40〜11:25)
実施場所:  K-1空域 (伊勢湾上空、名古屋空港発着)、10回のパラボリックフライト実施
高度:  15000feet〜35000feet
実施機:  G-II
実験実施者:  井上明彦、中原浩大

NASDA(現JAXA)、DASの厚意によりパラボリックフライトを利用した微小重力体験飛行への参加が実現した。

使用機G-IIの機内サイズは2.2(w)x1.9(H)x6.5(D)m、そのうち2席x3列の座席が前方部分に寄せられて設置され、座席を取り外した状態の後方部分約3.5m(D)がフリー・スペースに当てられた。AASより参加の2名の座席としては最前列が割り当てられた。 ほかに東京芸大から2名、御茶ノ水女子大から1名、DAS職員2名が搭乗し、フリースペースは他の参加者とともに交代で実験に使用した。今回は着席、フリースペース使用を含め合計10セットのμG体験となった。

パラボリックフライトを利用して実現される微小重力環境は、1セットにつき20秒程度の約2Gの負荷のかかる時間帯の後、約20秒間のμG状態がおとずれ、その後再び約1.5Gの負荷のかかる時間帯が20秒程度ある。(* 参考データ 1)
いわば激しいGの変化の途上に現れるつかの間のμGともいうべきものであり、安定した微小重力環境の体験とは言い難いものではあるが、体験した実感としては20秒間という数字から受ける印象以上に長い時間として感じられるものであった。このことには機内サイズとの関係上比較的自由度の高い空間が利用可能であったことも影響していたのかもしれない。

身をもって体験することより初めて得ることのできた実感や感想は、実施したいくつかの実験の結果とともに独自に回収することのできた根拠の一つとして共同研究を進めていく上で重要な意味を持つものとなっていった。
* 参考データ 1