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概要 お知らせ archive 京都芸大 京都neo西山文化プロジェクト
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yami.jpgアクアプロジェクト2005

期間:2005年11月23日(祝)〜27日(日)

場所:芸大キャンパス内、芸大周辺、京都大学ローム記念館

テーマ:「闇(やみ)」

文明の発展は、自然の脅威を取り除き、死や闇を遠ざけてきました。しかしそのことで失ったものも少なくありません。原初の闇の恐怖は、人と人のつながりを呼び、人の五感を活性化し、夢想と想像力の躍動を導きました。思えば、自然の脅威や、死や闇があるからこそ、人間どうしのつながりや想像力、そして芸術と科学が必要とされてきたのです。

本学の位置する京都の西の端・西山には、まだあちこちに美しい自然が残っています。夜には、都会にはない豊かで濃密な闇がおとずれます。人間にさまざまな想像や工夫を促す闇は、芸術と芸能、そして科学の原郷でもあるでしょう。
アクアプロジェクト2005は、「西山の光・音・闇」を統一テーマとして、さまざま催しから構成されました。

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闇のレッスン  Lessons of Darkness

日時:11月23日(祝)10:30〜17:30

場所:大学会館交流室、アクアカフェ、神宮池ほか(3・4をのぞき一般公開)

闇がもたらす恐怖は、安全のための人間どうしのつながりを呼び、また他方では夢想と想像力の躍動を導きました。
人間の創造力/想像力を触発する「闇」を科学と芸術の原点ととらえ、五感に働きかけるさまざまなワークショップとレクチャーを本学施設や西山の自然を生かして行いました。


bamboo.jpg 【1】10:30〜12:00「竹で音具をつくる」

講師:後藤静夫(日本伝統音楽研究センター教授・芸能史)
場所:大学会館交流室
内容:竹に穴を開けて音具をつくるワークショップ。できた音具を使って、27日のシンポジウム会場である京都大学ローム記念館で演奏しました。 
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shiose.jpg 【2】13:00〜14:30「五感の科学が語る沈黙の意味」

講師:塩瀬隆之(京都大学大学院情報学研究科助手・システム科学)
場所:大学会館交流室
内容:「情報」のない闇や沈黙が想像をかきたてるのはなぜか? 沈黙の世界への情報科学からのアプローチが、わかりやすくレクチャーされました。 
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michiyuki.jpg 【3】15:00〜17:00「闇への道行〜探索するための声と言葉」

講師:藤田隆則(日本伝統音楽研究センター助教授・民族音楽学)
場所:大学会館交流室〜アクアカフェ〜神宮池
内容:声を使いつつ闇を探索し、場所とのコミュニケーションをはかるレクチャーとワークショップ。伝統的な「道行き」に潜む意味を知ったあと、芸大から神宮池に続く野道を、二人一組で目隠しした他方をいざないながら、「梓弓(あずさゆみ)」を探して歩きます。道中には6人の奏者が6つの音具を奏でて、道行く人を迎えます。  
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yami1.jpg 【4】17:00〜17:30「闇からたちあがる声〜葵上」

出演:金春康之(金春流能楽師)、相原一彦(能楽森田流笛方)
舞台美術:松井紫朗(美術学部助教授・彫刻)
場所:神宮池
内容:夜のとばりが降りるとともに、しだいに闇に溶けていく神宮池。その暗い水面に能楽師がひとり浮かび、六条御息所の生霊が登場する謡「葵の上」をうたいます。池に張り出し観客席が特設され、日本の伝統的な声と笛の音による「闇」との対話を味わいました。 
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企画監修:藤田隆則(日本伝統音楽研究センター助教授)


京都ネオ西山文化プロジェクト 
シンポジウム+コンサート「闇の創造力」

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2005年11月27日(日)15:00〜18:30

京都大学ローム記念館(西京区京都大学桂)/入場無料 

闇は光を呼び、科学的精神を胎動させると同時に、亡霊や妖怪を呼び、芸能や芸術を生み出しました。
妖怪とハイテク、伝統と現代が交錯するなか、科学・芸術・文化それぞれの視点から、創造力の原郷といえる闇とあらためて対話します。

この催しは、京都芸大、京都大学桂キャンパス、国際日本文化研究センターが位置する西山の地で、科学・芸術・文化の連携によって創造力豊かな地域社会を創出しようとする「京都Neo西山文化プロジェクト」の一環でもありました。


15:00〜17:00 シンポジウム 「闇の創造力―芸術と科学の原点をさぐる―」

sympo.jpgパネラー:
小松和彦(国際日本文化研究センター教授・民俗学)
鈴木文雄氏(アーベル・システムズ(株)代表取締役・工学博士)
龍村あや子(京都市立芸術大学音楽学部教授・音楽学)

コメンテーター:
松重和美(京都大学副学長・国際イノベーション機構長)
笠谷和比古(国際日本文化研究センター教授・伝統文化芸術総合研究プロジェクト長)
司会進行: 井上明彦(京都市立芸術大学美術学部助教授・造形計画)

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17:30〜18:30「光と闇のコンサート」無伴奏フルートとヴァイオリン演奏

concert.jpg出演:
大内山薫(京都市立芸術大学大学院・ヴァイオリン)
津田千里(京都市立芸術大学大学院・フルート)

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shiomi.jpg「芸術と日常―塩見允枝子とフルクサス」
レクチャーとワークショップ

日時:2005年11月25日(金)14:00〜16:30

場所:大学会館交流室・ホール(一般公開・無料)

[1]レクチャー 14:00〜15:00
60年代の国際的な前衛芸術運動「フルクサス」と塩見允枝子氏の関わりが、塩見氏自作のフルクサス・マンダラ(初公開)やパフォーマンスの映像とともに語られました。

[2]ワークショップ 15:00〜16:30
美術学部・音楽学部の学生と教官が、塩見氏の指揮のもと、フルクサスの代表的な以下の6曲をワークショップ形式で「演奏」しました。
楽器だけでなく、本やカッター、紙、玩具、声、歩行など、さまざまな事物や人のふるまいが、時間の流れのなかで偶然絡み合って、演奏者も鑑賞者も共に、日常が芸術に転化する新鮮な一瞬を共有しました。

  1. ジョージ・マチューナス「アドリアノ・オリヴェッティへの追悼」
  2. アリソン・ノウルズ「ボディー・アート・ソング」
  3. ディック・ヒギンズ「コンステレーションNo.6」
  4. エメット・ウィリアムズ「5人の演奏者のための10のアレンジメント」
  5. 塩見允枝子「スペイシャル・ポエムによる落下のイヴェント」
  6. アイオー「ハレルヤ、ジョン・ケージ」

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アクアカフェ
Bar affresco in @KCUA project

期間:11月23・24・25日
11月23日 11:00〜「闇のレッスン」終了まで
11月24日・25日 15:00〜20:30
(展示は3日とも11:00〜カフェ終了まで)

場所:アトリエ3号棟1F 壁画制作室

壁画研究室から生まれた食とアートのコミュニケーションスペース、Bar affresco(バール・アフレスコ)が、アクアプロジェクト中「アクアカフェ」として運営されました。
床には木の葉の形に切った紙が敷き詰められ、壁には音や風に反応してロウソクのようにゆらぐハイテク電灯がともります。そこはまた、光と闇をテーマにした壁画研究室の作品展の会場でもあります。
芸大の内外からさまざまな人が訪れ、スタッフの手作り料理を楽しみながら、ジャンルを越えた交流が繰り広げられました。 

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大枝アートプロジェクト「大枝01」

期間:11月23日(祝)〜27日(日)11:00〜17:00 一般公開

場所:大枝地区、西長町土蔵ほか

第二外環建設計画で、変貌を余儀なくされる大枝地区。その美しい景観・自然・生活・伝説をテーマにした芸大生たちの作品展。
地域住民の方々との交流をふまえ、 芸大周辺、独自に改装した土蔵などを拠点に、地域全体を芸術的資源として捉え直す試みです。

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>> 大枝アートプロジェクト(OAP)


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大枝楽座

期間/11月23日(祝)〜30日(水)10:00〜17:00 一般公開

場所:大枝西長町5-3民家「大枝楽座」にて

芸大生が新たな表現の場として共同管理する民家を舞台に、運営メンバーの個性豊かな作品を展示。

問合せ:大枝楽座

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