●セアカゴケグモ Redback spider (*)
人間の経済活動のグローバル化に伴う生態系の混乱を象徴する外来種の毒グモで、オーストラリアを含む温帯・亜熱帯地域に広く分布する。背中に赤い斑紋があり、若干の神経毒を持つが、一般に憶病で攻撃性はない。
1995年11月、大阪泉南地域で発見され、「猛毒グモ、日本に上陸」とのマスコミ報道によって大騒動となった(*)。しかし何の被害もなく、在来種のムカデやスズメバチより危険でないことが伝えられると、まもなく騒ぎは沈静した。埋立地や造成地の側溝や空き缶の中、自動販売機の裏など、温暖で見えにくい場所に営巣する。すでに日本に帰化し、根絶は不可能である。
*当時の新聞記事例