微小重力体験飛行における実験 2001
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A-5  ひもで作った輪をくぐり抜ける
[ 実験内容 ]
ひもを大まかに束ねて輪を作り、両手で保持した状態で待機。微小重力状態に移行後、頭から輪をくぐり抜ける行為を試みる。ビデオによる記録撮影。

[ 使用した材料 ]
A-2で使用したものと同じスチレンフォーム製のひも
size: 長さ10m、直径約1cm

[ 実験結果 ]
主観的な身体軸に引きずられるという点ではA-3, A-4と共通する。
くぐり抜ける行為は地上重力下よりも比較的平易に行うことができた。常に輪を握っている必要があるため両手が塞がれた状態になり、重力が回復する際の姿勢によってはやや危険をともなう。
微小重力環境下で輪をくぐり抜けるという行為の感想はほぼ予想の範囲であった。要因の一つとしてはA-2で指摘の使用したスチレンフォーム製のひもが軽量であったことが考えられる。さらには、「微小重力環境下で輪をくぐり抜ける」という行為自体が、地上環境で抱く「無重力を連想させる視覚的イメージ」によるものであったともいえる。実際の微小重力環境下での身体感覚上興味深い行為とでは少なからずズレがあるのではないだろうか。

QuickTime Movie: ひもで作った輪をくぐり抜ける (6,822K)  >>

(下) 撮影ビデオより
実施者: 中原浩大 撮影: 井上明彦 2001.11.15
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